私達、グリンデルワルト日本語観光案内所は、 グリンデルワルト駅や通りでの一部大型土産物屋(時計店)による、 日本人客への「客引き行為」に反対していましたが、 2011年秋に、この店がグリンデルワルトより撤退しましたので、 この反対行為を中止しました。 1999年06月01日より 私達の意見に賛同して頂ける賛同者の数は、 2011年06月28日までに 529名の方々から頂きました。 ありがとうございます。 2012年01月現在、グリンデルワルトでは「客引き行為」の無い、 静かな村に戻っております。 ありがとうございました。 グリンデルワルト日本語観光案内所 安東 一郎 |
私達「グリンデルワルト日本語観光案内所」は
グリンデルワルト村は、大正時代からアルプス登山を夢見てやってきた日本人登山家の来訪から日本人との交流が始まり、 スイスの中でも日本人との付き合いが古く、歴史ある世界的な観光地です。 たとえば、1910年には加賀正太郎がユングフラウに登り、1914年には辻村伊助がユングフラウとメンヒの冬季登山に 成功しています。 その後、1921年には槙有恒がアイガー東山稜に初登頂しました。 1938年には田口一郎、二郎兄弟がシュレックホルンの北東壁を登頂。 1969年には加藤滝男をリーダーとする6名のグループ(今井道子は唯一の女性)が、アイガー北壁直登ルートを登るなどの 功績を残し、やがてこれらの結びつきなどで、1971年には長野県の安曇村(あずみむら/上高地などを擁する)と姉妹村を、 当時の福島村長とベルネット村長との間で交わしました。(敬称略) 日本人旅行者の動向も年と共に移り変わり、昔は玄関口であるチューリッヒでの日本人宿泊者数が多く、その後、ルッツェ ルンからインターラーケンへと移動、今ではグリンデルワルトに宿泊する日本人の数も、年間に約10万泊となりました。 グリンデルワルト村の住民、観光局、そして、ホテルなどの人々や各施設が、長年にわたってグリンデルワルト村の景観を 維持し、大切に守ってきました。 日本人との交流も、それら各施設の住民との交わりの中から長い年月をかけて作り上げ、育て上げてきたものです。 しかし、その長い年月をかけて作り上げてきた、グリンデルワルトの土台を踏みにじっているものがあります。 それまで、地元の商店しかなかったグリンデルワルト村に、大手の日本人客専用のお土産屋(時計店)が進出してきました。 その店では、多くの日本人店員を雇い、そして「客引き行為」を行なっています。 (経営者は、他の土地からやってきたスイス人です) |
たとえば、チューリッヒ、ルッツェルン、ベルンやインターラーケンから大型バスでグリンデルワルトに到着すると、日本人店員 が近づいてきて「客引き」をします。 また、ユングフラウヨッホ観光から登山電車で降りてくると、グリンデルワルト駅で1〜3人の日本人店員が待ち構え、電車から 降り立つグループや添乗員に声をかけます。 何も知らない日本人団体客は、客引きの言うがままに、添乗員ともども、ぞろぞろと1つの店に集中して入って行きます。 (あるいは、添乗員が先頭に立ち、グループを先導して行きます) これらの行為は、1つの店だけに日本人客を集中して入れさせ、もともとあったグリンデルワルトの個人商店や、小さな店には 客を入れないようにしているのと同然であり、それらの店を潰すだけの力を十分に持っています。 はっきり言って、「客引き」という行為は、不公平であり、グリンデルワルト村にとって良いことではありません。 それらは、スイス・アルプスの美しい自然を大切に守ってきた、グリンデルワルト住民の今までの努力を完全に無駄にする ほど、醜い光景でしかありません。しかも、「客引き」の対象は「日本人客のみ」です。 この店は、グリンデルワルト駅前に1軒。メインストリート沿いに1軒。そして、ホテル・サンスター前に1軒の、グリンデルワルト 村内に3件の店を持っています。 本店は、ブリエンツにあり、インターラーケンの西駅の近くと、東駅の正面にも店を2軒持っています。 |
私達「グリンデルワルト日本語観光案内所」は、これらの「客引き行為」を中止するように、この店に求めてきましたが、止める 気配はありません。 しかも、店の主人は「これは客引き行為ではない、日本の旅行会社からの依頼である」と言い張ります。 しかし、だれが見ても「客引き行為」以外の何物でもありません。 2006年10月現在でもなお、同じ土産物屋(時計店)の「客引き」の数名の日本人店員は毎時間、電車が到着するたびに、 グリンデルワルト駅に立っています。 私達「グリンデルワルト日本語観光案内所」は、この土産物屋(時計店)が、どのような営業方針を持とうと、日本人店員を何人 雇おうと、それはその店の自由であり、勝手だとは思っていますし、それに対しては何の文句もありません。 ただ、最近は、店頭で「生チョコレートはいかがですか?」と道行く日本人旅行者に声を掛け、味見させています。こうなると、 日本の低俗な観光地とまるっきり同じで、自然をみた感動も薄らいでしまいます。 どうして、この店のスイス人の主人は、ここまで「日本人的な商魂」をやり通すのでしょうか? しかし、グリンデルワルト村の印象を悪くし、醜くする「グリンデルワルト村内での客引き行為」を、1日も早く中止するように 求め、グリンデルワルトを訪れる日本人旅行者が、自由に、色々な店で、安心して買い物ができるように、「グリンデルワルト 村内での一切の客引き行為」に対して反対します。 |
グリンデルワルトの住民は、これらの「客引き行為」が、日本人旅行者にとって「良いこと」なのか、あるいは「悪いこと」なのか の判断ができません。 つまり、「客引き行為」が日本人旅行者にとって「望むこと」であれば、「反対することはない」と思い、「望まないこと」であれば、 「反対しなければならない」と思っています。 私達「グリンデルワルト日本語観光案内所」は、今まで通りの「静か」で、「日本人があこがれる美しい景色」のグリンデル ワルトを「保つため」に、「グリンデルワルト村内での一切の客引き行為」に対して反対します! なお、これには、日本の旅行会社の方々、スイスにある旅行会社の方々、日本からの添乗員、さらに現地ガイドの方々の協力 も当然ながら必要となります。 これら「客引き行為」を反対する弊社の考え方に「同調」頂ける方は、ぜひとも「賛同書に答えて頂き、弊社宛てに「送信」して ください。 どの位の日本人が「グリンデルワルト村内での客引き行為に反対」しているかを、数字を持って表わし、グリンデルワルトの 住民に伝えたいと思っています。 10,000名を目標に「賛同書」を集めています。 ご協力をお願い致します。 ありがとうございました。 |
重ねて、言います。 私達は、このスイス人経営のお土産屋(時計店)による 「グリンデルワルト駅や村内での一切の客引き行為」に 反対しています。 |
グリンデルワルト日本語観光案内所
所長 : 安東 一郎
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