スタッフからの「ひとこと」

お知らせ
この「スタッフからのひとこと」の内容は、
 2009年01月当時の内容ですので、今現在とは異なる内容もあります。 
あらかじめ、ご承知置きください。

弊社「グリンデルワルト日本語観光案内所」スタッフからの、
「ひとこと」 メッセージです。

 新年、明けましておめでとうございます!

 今年も、「グリンデルワルト日本語観光案内所」、ならびに、「スタッフからのひとこと」を、
 どうぞよろしくお願いいたします。

 今年の冬のシーズンは、11月に降った大雪と、その後の低い気温で溶けることも無く、クリスマス〜年末〜年始と 
 山の上から村内までスキーで滑って下れるほど、雪の量は多く、しかも、毎日が晴天続きという、とても理想的な
 シーズンです。

  この文章、ナント、昨年と同じです。
  ということは、昨年と今年は同じような状況だったと言う事です。(笑)


 さて、毎年1月の中旬に、グリンデルワルトでは「ワールド・スノー・フェスティバル」という催事が行なわれます。
 これは、簡単に言うと「国際雪祭り」ですが、日本のそれとは少々異なります。

 1983年03月18日から20日間までの3日間に、「第1回 ワールド・スノー・フェスティバル」が開催されました。
 これは、もともと北海道札幌市で開かれている「サッポロの雪祭り」をヒントに、グリンデルワルトでもやってみてはどうか?という意見で
 始められた催しです。
 しかも、この年はちょうど「スイスと日本との修交120周年」でもあり、スイスを取材するTBSテレビも加わり、大がかりな訪問となりました。
 「ワールド・スノー・フェスティバル」と言っても、ヒントは札幌の「雪まつり」ですから、他国の参加はなく、日本だけの参加となりました。

 そして、12名の「札幌雪まつり雪像グループ」は、駅前広場に、200トンの雪を使い、高さ9mもの大きなハイジの雪像を14日間かかって
 作りました。ハイジのほかには、小さな小屋とヤギの「ユキちゃん」の姿もありました。
 雪像グループのリーダーである「うませ氏」(50歳)が、最後の部分をアイスホッケーのスティックで仕上げました。

 グリンデルワルト村長であり、州議会議員のハンス・グラフ氏が「開会のあいさつ」を、スイスと日本との友好関係を話しながら行ないました。
 開会2日目には、First にて「スキーレース」や「ヴェロゲンメル・レース」が開かれ、スポーツセンターでは「カーリング大会」などが開かれ、 
 賑わいました。

 最終日の金曜日は、前2日間が晴天だったにも関わらず、雨模様となりました。
 ハイジの雪像が出来上がり、日本のテレビ・クルーがハイジの像の前で撮影をしましたが、生憎の雨なので、機材はみなビニールに包まれ 
 ていました。
 色とりどりの風船が空に舞い上がりました。
 日本からは、雪像作りのグループ以外にも、グリンデルワルトの姉妹村である長野県安曇村から雲竜太鼓のグループが、日本伝統の
 太鼓の演奏を行ない、日本の踊りも披露しました。
 さらに、秋田からは「はまはげ」も登場し、会場内で子供たちを追っかけていました。

 グリンデルワルトからは民族衣裳グループがフォークダンスを披露し、ヨーデルグループの「エーデルワイスの星」がヨーデルを歌い、
 そして、スイスと日本のグループが混ざって、「グリンデルワルト讃歌」なども歌いました。

 日本のテレビ局の取材は、グリンデルワルトだけでなく、その後、ベルン、チューリッヒやシュバイツの日本人劇、エンガディンのスキーマラ 
 ソンなども取材することになっていました。(日本で90分番組として放映するそうです)
 テレビの番組で、岩崎良美さんや太田裕美さんが来ていました。

 日本の雪まつりの場合は、出来上がった作品を見てもらいますが、ここ、グリンデルワルトの「ワールド・スノー・フェスティバル」では、一週 
 間の期間中、作業風景も見てもらい、そして最終日の土曜日に採点され、結果が発表になります。
 審査員は、観光客。つまり一般人が採点します。
 そして、参加国も増え、27回目の今年(2009年)の場合は、スイスも含めて10カ国のチームが参加します。
 (日本チームは、昨年に引き続き姉妹都市の松本市から参加。今回で4回目の参加となります)
 http://www.grindelwald.travel/de/navpage-EventsGT-EventsWiGT-79026.html


 (資料は、松本市安曇支所からご提供を頂きました)
1983年当時の地元の新聞記事

 この「ワールド・スノー・フェスティバル」同様に、日本からのアイデアを取り入れて行なわれている催しが、ほかにもあります。
 日本のスキーウェアー・メーカーのフェニックス社の田島会長が、当時日本の社会人スキー大会のスポンサーだったこともあり、同じような 
 大会がスイスにはないので始めたらどうか、という意見で1990年からスタートしました。
 これが、「スイス・社会人スキーレース」(ドイツ語でFirmen Skimeisterschaft, Das Amateur=rennen)です。
 今年は、すでに19回目となり、01月31日に開かれます。

 日本の社会人スキー大会の場合は、個人個人で滑りますが、こちらグリンデルワルトの場合は、男性が4名で1組。女性は2名で1組です。 
 そして、2人(4人)の先頭がスタートして、2人目(4人目)が、ゴールしたタイムで競います。
 つまり、いくら早いメンバーを揃えても、1人でも遅いと(あるいは、転んだり、棄権したり)すると勝てません。
 参加する2人(4人)が、同レベルでないと、勝利は難しいのです。
 数年前までは、優勝者はフェニックス社の招待で日本に行き、日本の社会人スキー大会に出場。日本で勝った男女のチームがグリンデル 
 ワルトのレースに出場していましたが、今は、それはなくなりました。
 http://www.grindelwald.travel/de/navpage-EventsGT-EventsWiGT-79055.html

 スイス各地でも様々なレースや大会や催し物が開かれており、スイスの冬=スキー場だけではなくなっています。
 ですから、スキーやスノーボードをするだけでなく、こういう催しものを見たり参加したりするのも、良い記念にもあり、また楽しいものですよ。 

 グリンデルワルトでお会いする日を楽しみにしております。
グリンデルワルト日本語観光案内所
安東 一郎

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